小児歯科・マタニティ歯科
小児歯科・マタニティ歯科
当院では大切なお子様のお口の健やかな発育を第一に考え、いつまでも健康な歯と口を保てるように、保護者の方と共通認識のもと、食事指導、歯ブラシ指導を行い、その子の成長をお口の中を主体に見守らせて頂きます。
また当院ではお子様の歯並びにも注意を払い、将来の歯列の正常化を目指します。正常歯列は健康な口腔機能を維持し、お子様の言語発達や、食事の摂取を良好にし、心身の健全な成長を可能にするだけでなく、むし歯のリスクを軽減し、正常な永久歯に置き換わっていくことができるのです。歯医者が初めてのお子様は怖くて当たり前です。仮に治療が必要になった際には少しずつクリニックに慣れて頂けるように練習や説明を行い、なるべく嫌な思いをしない優しい治療・予防を行い、最後には笑顔で治療が終えられるように進めて参ります。必要に応じて親御さまも診療室の中にご一緒に入って頂き、横に寄り添い、安心させてあげてください。
また、田無レオ歯科クリニックではマタニティ歯科にも力をいれております。妊娠中もお口のケアをすることで、お母様だけでなく、産まれてくる赤ちゃんも健やかに育ち、お口の健康を守ることが出来ます。妊娠中のお母様のお口の中が不衛生ですと、早産のリスクが喫煙よりも高いと言われております。妊娠中はなるべく麻酔や、処方薬を飲まなくても良いように、妊娠前から定期検診を受けて頂き、事前にむし歯、歯周病を予防していきたいと考えております。是非大切な赤ちゃんを授かりたいと思われる方は、前もって口腔内のメンテナンスを定期的に行って頂ければ安心です。
乳歯は全部で20本です。乳歯にはある程度生える順番があり、生後8ヶ月頃から下の乳中切歯、上の乳中切歯の順に萌出し、順次奥歯が生え始め、3歳頃には生えそろいます。乳歯はとにかくむし歯の進行が早く、この時期のむし歯はあっという間に神経に到達します。
生え始めの乳歯は特にむし歯になりやすいのです。表面のエナメル質の性状がまだ柔らかく、歯を防御する厚みもかなり薄いため、むし歯の進行の程度によって、すぐに歯の中心の神経に到達してしまい、そのまま放置すると、乳歯の根の先まで汚染され、その下にある永久歯に波及してしまいます。すると、大人の歯が変色したり、むし歯になって生えてきてしまう事態になりますので、乳歯のむし歯をあなどらず、早急に治療を行う必要があります。
乳歯のエナメル質は柔らかく、むし歯の進行が早く、痛みを感じにくいため発見が遅れるケースがあります。4~6ヶ月毎に検診へ行き、歯ブラシ指導やクリーニング、フッ素塗布やシーラント、必要に応じて小児矯正を行って歯並びを良くし、磨き残しがおきにくい歯列にしておくこともむし歯予防にとっては重要になってきます。大切なお子様の歯は宝です。もし、むし歯になってしまった場合は、親御さんとともに、原因を究明し、今後の予防に活かしていきます。私たちと一緒に守っていきましょう。
歯みがきには、歯ブラシとフロスが必要です。仕上げ磨きが必要な年齢のお子様では、親御さまに使用方法をご指導させて頂きます。小学校中学年からは、自身で磨けるように指導させて頂きます。歯ブラシ指導は一人ひとりに適したブラッシング方法が必要です。歯や歯ぐきの状態、汚れ具合、年齢、そして歯の堅さ、柔らかさなどの質の問題、遺伝や、個人の歯の形や歯並びによってもブラッシング方法は異なってきます。そのため歯科衛生士や歯科医師がお子様のお口の状態を診させて頂き、染め出しなどで磨き残し部位などを確認して、お子様にあったタイプの歯ブラシを選択するなど、適切なブラッシング指導を必要とします。
大人も子供も、年齢に関係なく受けられる予防法のひとつです。歯質を強化する効果があり、歯の再石灰化を促し、むし歯菌の活動を制限する作用があります。フッ素は3~4ヶ月持続しますので、春休み、夏休み、冬休みなど大きな休みを目安に検診に来院して頂き、フッ素塗布をされることをおすすめ致します。生え始めたばかりの乳歯や永久歯はむし歯になりやすいため、その期間にフッ素塗布をされることを特におすすめ致します。ただフッ素を塗布していればむし歯にならないというわけではなく、フッ素入りの歯磨き粉を用いて、歯ブラシやデンタルフロスによるセルフケアを行い、おやつを食べる時間を決めて、お口の中に長く糖分が残らないようにし、定期的に歯科衛生士さんにクリーニングをしてもらうことが重要です。
乳歯の奥歯や生え始めの永久歯の咬む面の溝は深く、食物が残りやすくむし歯になりやすい箇所の一つです。その溝を前もって、フッ素入りの樹脂で埋めて、固め、むし歯を予防する処置をシーラントと呼びます。ただシーラントは永久的な物ではなく、食べ物を食べた際にこすれて取れたり、少しずつ劣化していき、欠けたりしてなくなっていきます。定期検診の際に、その部位を確認し、再充填して予防措置を継続して参ります。
6~12歳くらいまでに行う矯正を第一期治療といいます。歯並びの悪さは歯の生えるスペースがないことが原因で起こります。第一期治療中の時期は、乳歯から永久歯に生え変わり、骨がやわらかいため、他の期間に比べてアゴを広げやすく、永久歯の生えるスペースを確保しやすいことが特徴です。子供は適応能力も高く、バランスを整えやすいこの時期に矯正すると、将来的に、歯を抜かなくても歯並びを改善できる可能性が高くなります。
また、指しゃぶりや口呼吸などの生活習慣の習癖(クセ)を持っている方は、このクセを早期に直すことも重要になってきます。年齢を重ねる毎に、歯に蓄積される問題は増していくため、子供の頃に発覚した問題は子供のうちに改善した方が、大人になってから健全な歯を失うリスクを回避できます。
定期的な歯科検診や適切な歯ブラシ指導、健康な食生活を心がけることによって、大切なお子様のお口の中を守ることができ、むし歯のリスクを軽減できます。また、成長によって歯並びやかみ合わせの問題が起こることがありますが、早期に発見することによって、上顎前突(出っ歯)や下顎前突(受け口)、開口(前歯部が閉じない)、過蓋咬合(かみ合わせが深く、下の前歯が上の前歯でかくれてしまう)など、顔のバランスの問題点も早期に改善策を練ることができます。
妊娠期間中でも体調が良く安定しているときに、定期検診等で、口腔内を清潔にすることで以下の症状が改善できます。
歯科治療に適した安定期は、妊娠5~8ヶ月です。この時期に歯の治療や検診を行って頂き、お口のクリーニング等をお受けになることをおすすめ致します。妊娠初期、後期は様々なリスクがあるため、治療は控えた方が良い時期があります。妊娠初期は、切迫流産の危険性が高く、つわりがひどい方もいらっしゃいます。妊娠後期は、お腹も大きくて、治療を受けにくかったり、いつ陣痛が起きても不思議ではなく、健康な赤ちゃんを産むためにも治療を避けた方が良い時期となります。また、産後しばらくの間は、赤ちゃんのお世話で通院できにくいこともあります。受診の際は、体調面について歯科医師にご相談ください。ご一緒に治療計画をたてていきましょう。
産まれたばかりの赤ちゃんのお口の中にはむし歯菌は存在しませんが、育てている周りの方からいつの間にか感染が起きてしまうのです。感染を防ぐためにはお父様やお母様のお口の中も定期的な通院によるクリーニングで、常に清潔に保っておくことが非常に大切です。大人が咬んだ物を赤ちゃんに与えたりして感染を起こさないように注意し、正しい知識を持っておくことが重要です。